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2020.12.21

防災研修会 「室戸津波避難シェルターの見学」

室戸市内に設置された津波避難シェルターの視察に出向き、室戸市防災対策課の担当者より説明を頂きました。外洋に面した津波襲来から、地域住民が素早く避難できるような構造で、山腹に横穴式のトンネルを掘り、津波の水圧に絶えうる構造である事から、24時間待機できるような居住環境として食料・水、宿泊設備、トイレ、自家発電設備などを備えた施設です。
施設の仕様は、70名程度の避難待機を可能とし、入り口前には漂流物の衝突を防ぐ鋼鉄製の支柱が設置されている。さらに避難者を津波から守るために止水扉を二重に設置してあり、螺旋階段で頂上まで登ることができます。頂上部には非常用電源や排気設備が設置されています。また、入り口の上部にはカメラが設置され、避難所の中からカメラを遠隔操作しながら外の様子を見ることで、扉を閉めた後も避難者や津波の状況などを知ることができ適切な運用ができるようになっています。
高知県沿岸部では、津波避難タワーがいくつも建てられ、避難困難地域であっても対策や備えなど様々な対策が取られていると感じました。まだ、地震災害や豪雨災害等を経験していない人たちに、過去の震災や近々に迫っている南海・東南海トラフなどの海溝型地震の危険性を伝え、備えの大切さや災害を受けた後の『自助、共助、公助』の大切さを伝えることが重要であると再認識する機会となりました。
今後、マイホーム相談会等に於いて、耐震診断や耐震改修工事の必要性、災害時の非常用持出し袋、安全グッズなどの準備を行うことなどを提案し、情報や重要な知識を深めていくとても有意義な視察となりました。

シェルター前 二十扉

シェルター前                    二十扉

シェルター内部      防災備蓄品

シェルター内部                  防災備蓄品

簡易トイレ  簡易洗面所

簡易トイレ                    簡易洗面所

螺旋階段 立て杭の外側。急峻な山肌

螺旋階段                     立て杭の外側。急峻な山肌