維持管理
住宅のメンテナンスの基本は、早期発見・早期対応です。
大きな欠陥(瑕疵)や建物・設備などの劣化、不具合などを早期に発見し、早期に対応することが、住宅メンテナンス(維持管理)には重要です。
住宅の抱える問題点を早期発見するにはどうすれば良いのでしょうか?
基本は、まず、住まい手の皆さんが自ら点検することです。建物の内部も外部も、そして、できれば床下や屋根裏も点検口から見える範囲だけでも点検しておきたいものです。住まいを長く良好に住み続けたいなら、住まいの維持管理という意識が必要ですね。
次に、その住宅を新築した工務店やハウスメーカーなどに点検してもらうことも方法です。多くのハウスメーカーでは、新築後も半年・1年・2年などの期間を決めて定期点検をしているものです。これは、しっかり利用しておくべきでしょう。
最近では、全く利害関係のない第三者に点検・建物調査してもらうという方法もあります。
建物検査(インスペクション)と呼ばれています。
第三者の専門家に点検・建物調査を依頼すると、やはり有償となります。自ら代金を支払って、第三者の専門家に点検・建物調査することのメリットは何でしょうか?
- (1)利害関係がなく信頼できる立場である
- (2)早期に住宅の問題点を発見し早期対応できる
- (3)早期対応によって将来の大きな負担(コスト)を抑えられる
- (4)住宅を良質な状態で保つことができる
- (5)不要なリフォームをせずに済む
※上記(5)については、リフォーム業者に不要な工事を勧められても、第3者の専門家に点検・建物調査してもらうことで、そのリフォーム工事が本当に必要であるかどうか判断することができます。
こうしてみると、第三者の専門家による点検・建物調査のメリットは大きいと言えますね。